美術品鑑定士の仕事
美術品鑑定士とは、絵画や彫刻などの芸術作品の真贋(本物か偽物か)を判断し、さらにはその評価額または販売可能額を査定する職業です。
その他にも宝石鑑定士、刀剣鑑定士、楽器鑑定士など各分野ごとに専門の鑑定士がいます。
美術品鑑定士になるには
美術品鑑定士の資格は特にありません。学歴に関しては基本的に不問ですが、ほとんどは美術系の大学や修士課程を出ています。鑑定士になるまでは画廊で働いたり、美術館の学芸員などを10年以上勤めるのが普通です。
一方で宝石鑑定士などは民間団体(GIA JAPAN)が発行する鑑定士資格があります。鑑定する対象物に一定の規格があるので、鑑定の基準を設定できるのが一般の美術品との違いです。また宝石を扱う店や会社は全国にたくさんありますので、資格の確認だけで従業員の確保や移動を容易にできるというメリットがあります。
鑑定士として認められるためには時間をかけて世の中に認められていく必用があります。自分勝手に鑑定士を名乗っても、鑑定の依頼がなければ何の意味もありません。
逆に言えば、鑑定の依頼があればその日から鑑定士なのです。
美術品鑑定士の平均年収
画廊や骨董品店に勤務する場合、平均年収は500万円。もちろん、都会で高額の美術品を扱う店ほど報酬は高くなります。
鑑定士として独立した場合には、どれだけ知名度があるかでピン切りになります。テレビ鑑定団などの人気テレビ番組でレギュラー出演するほどになれば年収1000万円は下らないでしょう。
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