アニメーター、CGアニメーターの仕事
アニメーターとは広義にはアニメーション(アニメ)を製作するスタッフのことですが、一般には狭義としての作画スタッフを意味します。
作画作業には以下のような分担があります。
- 背景を描く(背景マン)
- 線画を描く(原画マン、動画マン) ※原画マンが書いた絵を動かすのが動画マンです。
- 色を塗る(ペインター)
- 全体の仕上がりをチェックする(作画監督) ※大きな作品では、その上に統括作画監督がいます。
この中で最も簡単なのがぺインターでして、昼間は別の仕事をしながら夜だけぺインターの仕事をしている人(アニメオタク)が増えています。そのためペイントの質は年々劣化しているとされ、一方で優秀な技術をもった人たちは職場を去ってる現状があります。
作画作業は賃金の安い海外(中国や韓国)に急速にシフトしており、そのことが優秀なスタッフが育たない環境を加速させています。
アニメーター、CGアニメーターになるには
学歴は不問。アニメ製作会社に自分の作品(ポートフォリオ)を持ちこみ、それが審査基準を満たしていれば採用されます。ただし正社員で採用されることはなく、一人の事業主としての請け負い契約になるのが一般的です。
背景マンや原画マンは美術系の大学や専門学校を出ている人がほとんどです。逆に、ペインターは簡単な実技試験だけで採用されることもあります。
アニメーター、CGアニメーターの平均年収(手取り)
平均年収は以下のとおり。
- 背景マン: 400万円
- 原画マン: 350万円
- 動画マン: 200万円
- ペインター: 250万円
- 作画監督: 600万円
基本的に1枚描いていくらという契約になっています。単価は 背景>原画>動画>ペイント という順になります。
動画とペイントは200円〜300円/枚とほぼ同額ですが、ペイントの方が数をこなせるために結果的に動画マンの方が薄給になります。技術を必用とする仕事の方が賃金が安くなるというこの矛盾は業界の抱える問題です。
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