庭師、植木職人の仕事
庭師または植木職人とは、とにかく草木のある場所ならどんな仕事でも引き受けます。民間の庭にある植木や公園の樹木または街路樹の剪定(維持管理)が主な仕事ですが、いわゆるエクステリア(庭の設計施工)から車庫や犬小屋まで守備範囲は広くなってきています。また、
一人前になるのに10年はかかる
と言われるほど奥の深い仕事です。自然や草花が好きだからという理由だけでこの職業を選ぶと絶対に後悔することになります。
以下の2点は重要ですのでNGがあれば敬遠することをお勧めします。
■真夏の直射日光や極寒の中での長時間労働、蜂やヘビの襲来にも耐えられる。
■高い場所での作業は平気であり(高所恐怖症ではない)、平衡感覚も優れている。
庭師、植木職人になるには
庭師または植木職人になるには学歴不問です。造園会社は全国に5万以上もありますので、自分の希望に合ったところに就職しましょう。
国家資格に関しては造園技能士と、造園施工管理技士があります。造園技能士は植木職人としての技能者資格ですが、造園施工管理技士は造園工事を管理監督をするための資格ですので公共事業を受注する際には当該資格の1級保持者が1人以上必用となります。これらの資格は、もちろん独立開業のときに威力を発揮します。
また、庭園管理士という民間が発行している資格もあります。こちらは通信教育でも取得できますが、たいていは植木が趣味の人が対象となります。よく見かける広告に「定年後は庭師として収入を」というのがありますが、実際にこの資格で仕事を得るのは無理です。中には仕事を請け負うまでになっている人がいるようですが、プロとして通用する技術を習得するのは容易ではありません。
庭師、植木職人の収入
庭師、植木職人関連ページ
- 建築士
- 一級建築士の平均年収で500万円前後。難関試験を突破してのこの年収は全く割に合いません。
- 大工
- 近年の大工さんは昔のように建築現場でノミやカンナを使うことがほとんどなく、工場であらかじめ加工された建築材料を組み立てるだけです。
- 左官
- 左官は建築物の壁を塗って仕上げる専門性の高い職業です。ただ単に外観を綺麗に仕上げるだけでなく、使用する壁材について人の健康に及ぼす影響や防災に関する知識も豊富です。
- とび工(とび職)
- その華麗でみごとな仕事っぷりは”工事現場の華”などと称され人気があります。
- 配管工
- ライフラインを維持する仕事は需要がなくなることはなく、地域住民に感謝される仕事です。
- 測量士
- この仕事の特徴は、ほぼ半々の割合で屋外勤務(測量)と屋内勤務(図面書きと報告書作成)があること。
- 畳職人
- 畳職人とは、畳の製造(新調)や表替えなど(修繕)をする職業です。畳も近年では様々な材質が登場しており、製造においても半ば機械による自動化が進んでいます。
- 建設機械オペレーター
- 建設機械オペレーターとは、建設現場などで特殊車両や重機を操縦する職業です。代表的なものにはクレーン、フォークリフト、パワーショベル、ショベルローダ、ブルドーザなどがあります。
- 土木作業員(土工)
- 雇用形態は日雇い労働がほとんどであり、継続雇用の場合であっても工事完了までの期間限です。そのため季節労働者の割合が高い職業となっています。