とび工(とび職)の仕事
とび工とは鳶職(とびしょく)とも書くことでわかるように、建物や公共施設の工事現場で鳥のようにヒラヒラと飛び歩きながら作業をする人たちのことです。その華麗でみごとな仕事っぷりは”工事現場の華”などと称され人気があります。作業着はお馴染みのニッカポッカですが、これは元々は自転車用に作られたズボンが軍服や乗馬用として日本に入ってきたものだそうです。
とび工はガテン系の代表ですので、ヤンキーとかドキュンと呼ばれる若者層に人気があります。しかし大手の建設会社の場合、毎年100人を超える入門があっても
数年後には1割も残っていない ( ̄ー ̄; マジ?
そうです。それだけキツくて辛い仕事なのでしょう。
建築現場の仕事はどれも職人としての経験と技術を要します、中でもとび工は専門職の色合いが強く、多くの技術を習得していかねばなりません。また、そのたびに複数の資格も取得していきます。勤めている会社が従業員に資格を取得させるので、自分であれこれと探して独学するようなものではありません。そのほとんどは3日ていどの講習と簡単な筆記試験で取得できるようです。
とび工にも様々な種類があります。建築現場の足場の組立解体をする足場鳶、鉄塔や高層建築物の鉄骨組立を行う鉄骨鳶、建物に設置する大型機械の搬入解体を行う重量鳶など。 なお、とび工の仕事と重複する職業に鉄骨工や鉄筋工があります。また、建築現場の基礎工事は土工(土木作業員)の仕事ですが、とび工の仕事と重複する場合も多くあります。
とび工(とび職)になるには
とび工になるには学歴不問。中学を卒業してすぐに建設会社に入り、現場で技術を習得する人が大半です。18歳までは高い場所での作業はできませんので、それまでは雑用をやらされる日々が続きます。
中には大学を出て一般の職業に就いたものの、とび工に入門する人もいるとか。とび工は体力だけでなく、仕事を理解して学ぶ力も大事ですので出遅れ組でも成功する可能性はあります。
とび工(とび職)の収入
とび工(とび職)関連ページ
- 建築士
- 一級建築士の平均年収で500万円前後。難関試験を突破してのこの年収は全く割に合いません。
- 大工
- 近年の大工さんは昔のように建築現場でノミやカンナを使うことがほとんどなく、工場であらかじめ加工された建築材料を組み立てるだけです。
- 左官
- 左官は建築物の壁を塗って仕上げる専門性の高い職業です。ただ単に外観を綺麗に仕上げるだけでなく、使用する壁材について人の健康に及ぼす影響や防災に関する知識も豊富です。
- 配管工
- ライフラインを維持する仕事は需要がなくなることはなく、地域住民に感謝される仕事です。
- 測量士
- この仕事の特徴は、ほぼ半々の割合で屋外勤務(測量)と屋内勤務(図面書きと報告書作成)があること。
- 庭師、植木職人
- 自然や草花が好きだからという理由だけでこの職業を選ぶと絶対に後悔することになります。
- 畳職人
- 畳職人とは、畳の製造(新調)や表替えなど(修繕)をする職業です。畳も近年では様々な材質が登場しており、製造においても半ば機械による自動化が進んでいます。
- 建設機械オペレーター
- 建設機械オペレーターとは、建設現場などで特殊車両や重機を操縦する職業です。代表的なものにはクレーン、フォークリフト、パワーショベル、ショベルローダ、ブルドーザなどがあります。
- 土木作業員(土工)
- 雇用形態は日雇い労働がほとんどであり、継続雇用の場合であっても工事完了までの期間限です。そのため季節労働者の割合が高い職業となっています。