土木作業員(土工)の仕事
土木作業員とは、工事現場や建設現場で土砂の運搬など肉体を使った単純労働を主とする職業です(建設業では土工と呼ばれます)。ただし規模の比較的大きな工事になると、地盤の掘削や樹木の根切りやコンクリート作業等で重機(ユンボやブルドーザーなど)を使用することもあります。なお、これらの重機を操縦するには特別教育または技能講習にて資格取得が必用です。
土木作業員の仕事は、危険、汚い、きつい...いわゆる3K労働の代表のようなもの。しかも、雇用主や現場監督の指示に対して一切の口答えや意見を言うことが事実上許されていません。単純労働の嵯峨(さが)で、変わりはいくらでもいるからです。
また、雇用形態は日雇い労働がほとんどであり、継続雇用の場合であっても工事完了までの期間限です。そのため季節労働者の割合が高い職業となっています。
この仕事を上手くやっていくコツは、あまり頑張りすぎないことだといわれます。もちろんそれには健康上の理由もありますが、それとは別に、仕事を早く終わらせてしまうと次の仕事まで食いっぱぐれてしまうからという事情があります。要するに、仕事が遅くてもいけないし、早すぎてもいけないのです。
土木作業員(土工)になるには
学歴、年齢不問。ただし、求人の多くは「経験者のみ」というのが多くなっています。景気のいい時代には猫の手でも借りたい状況でしたが、人余りの今となっては経験者だけを募集してもたくさん集まってくるからです。
建設業労働災害防止協会による技能教育が行われていますので、未経験者はできるだけ受けておくことを勧めます。
土木作業員(土工)の収入
時給の平均は1400円。年間を通して仕事ができたとしても、年収は300万円前後になります。体力的に過酷なので、まったく割に合いません。
生涯に渡ってこの仕事で生計を立てるのは無理がありますので、早い段階で現場監督を目指しましょう。そのためには土木施工管理技士や建築施工管理技士といった専門資格を取る必用があります。
施工管理技士の資格はかなりの難関ですが、建設機械に特化した建設機械施工技士の資格は合格率も高くて取りやすいようです。
土木作業員(土工)関連ページ
- 建築士
- 一級建築士の平均年収で500万円前後。難関試験を突破してのこの年収は全く割に合いません。
- 大工
- 近年の大工さんは昔のように建築現場でノミやカンナを使うことがほとんどなく、工場であらかじめ加工された建築材料を組み立てるだけです。
- 左官
- 左官は建築物の壁を塗って仕上げる専門性の高い職業です。ただ単に外観を綺麗に仕上げるだけでなく、使用する壁材について人の健康に及ぼす影響や防災に関する知識も豊富です。
- とび工(とび職)
- その華麗でみごとな仕事っぷりは”工事現場の華”などと称され人気があります。
- 配管工
- ライフラインを維持する仕事は需要がなくなることはなく、地域住民に感謝される仕事です。
- 測量士
- この仕事の特徴は、ほぼ半々の割合で屋外勤務(測量)と屋内勤務(図面書きと報告書作成)があること。
- 庭師、植木職人
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- 畳職人とは、畳の製造(新調)や表替えなど(修繕)をする職業です。畳も近年では様々な材質が登場しており、製造においても半ば機械による自動化が進んでいます。
- 建設機械オペレーター
- 建設機械オペレーターとは、建設現場などで特殊車両や重機を操縦する職業です。代表的なものにはクレーン、フォークリフト、パワーショベル、ショベルローダ、ブルドーザなどがあります。