塾講師の仕事
少子化で学習塾の経営も苦しくなってきています。定員に達しない大学がこれほど多くなってしまっては当然のことでしょう。高望みさえしなければ全員が大学に入れてしまう世の中なのです。そんな状況にあって未だ活気があるのは大手エリート進学塾です。合格を勝ち取るため、そこにやってくる子どもたちの気合いは今も昔も変わっていないように思えます。
法人経営の学習塾の場合、講師の勤務形態は
学校と大差ありません。
授業前のミーティング、子供たちの送り迎え、保護者への連絡などは日課です。経費を削減している塾では教室の点検や授業後の掃除まで講師がやらされます。また、テストの採点や学習指導は定期の仕事です。塾の講師と聞けば授業さえしていればいいという印象がありますが、実際は全く違います。子供たちや両親からいただく
感謝の言葉が最高のモチベーション
なのです。
塾講師になるには
特に必用な資格はありません。面接と筆記試験に合格したら研修を受けることになります。採用試験で重視されるのは面接の方です。なお、中学受験の経験を持っていると中高一貫校(入学試験問題には応用力を試すものが多い)を受験する小学生にも対応できます。正社員を希望する場合は教職員免許を持っていれば有利です。
筆記試験や研修がなく、とにかく早く授業をやらせようとする塾は結果的に自分が責任を取らされたりして
損をするので敬遠した方がいい
でしょう。正社員を希望していたり、塾講師としてのキャリアを磨こうと思うのであれば研修内容を比較することをお勧めします。
塾講師の収入
正社員の場合、年収平均は400万円。一般の教職員のように問題児対策に悩むことはありませんが、年収では遠く及びません。
アルバイトの場合、時給は1200円が一般的。授業の予習はもちろんのこと授業以外の日課やテストの採点など雑用は無給ですので、実質的な時給はかなり安いものになります。
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