家庭教師の仕事
少子化の影響と学習塾の勢いに押され、最近では絶滅が危惧される家庭教師という仕事。この数年間だけでも多くの家庭教師派遣業者が倒産、または廃業していきました。その言葉に「昭和」の匂いがするのは、時代がもはや家庭教師を過去の遺物と判断しているからでしょうか。受験戦争が熾烈を極めた昭和40年代、自分の子供に家庭教師をつけることは一種のステータスでもありました。
家庭教師はもう必用ないのでしょうか。家庭教師という言葉は死語になってしまうのでしょうか。いえ、そんなことはありません。もし「家庭教師」という言葉がなくなったとしても、それに代わる別の名で存在し続けるはずです。家庭教師には家庭教師にしかできないことがあるから。両親が求めているものは結果的には子供の学力向上ですが、その前の段階に問題をかかえるケースは少なくありません。それは子供の学習意欲の欠如であり、それは学習塾では面倒見てもらえません。そこにこそ
家庭教師の出番
があります。言い方を変えれば、塾ではなくて家庭教師を選択する理由にはそうした背景があるのです。
優れた家庭教師とは何でしょう。高学歴で教え方が上手な人? もちろんそうです。しかしそれだけでは失格です。最も大事なのは
コミュニケーション能力。
子供との関係、そして両親との関係。これが上手い人は、学歴や教え方に目をつぶってもらえるものです。
家庭教師になるには
1)アルバイト
家庭教師になるための資格はありません。学歴は高いほど有利になります。方法には2つあって、一つは派遣会社に登録する方法。もう一つは昔ながらの新聞広告や学内掲示板を利用する方法です。
2)正社員
派遣会社の中には「プロの家庭教師」、または「学習アドバイザー」として正社員契約するところもあります。資格として教職員免許があれば採用されやすいです。
アルバイトや正社員を問わず、派遣会社に登録する場合には悪徳商法をしていないかの確認が必用です。強制的にクレジットカードを作らせたり、教材の販売をさせたりする業者がたくさんありますから十分に注意しましょう。テレビコマーシャルで有名だからといって油断してはいけません。
家庭教師の収入
アルバイトの場合、時給は1000円〜2000円。個人契約と派遣会社登録で相場的な差はなりません。これは生徒の両親が派遣会社に支払う料金にマージンが上乗せされているためです。派遣会社に登録すると会社の指示どおりに授業を進める必要があり、準備や報告者作成にかかる時間は無給の作業となります。したがって、
実質的な時給は驚くほど安い
ものになってしまいます。(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
正社員の場合、平均年収は300万円ほど。教職員になれなかった人の受け皿ですが、都会にしか職はありません。
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