警備員、ガードマンの仕事
警備員のことをガードマンと呼んだりしますが、これは和製英語。英語ではsecurity guard、もしくはwatchman、もしくは単にguardだそうです。この職業の幅はかなり広く、会社形態としては大別して、基本的に新卒採用しかしない総合警備保障会社と、日雇いや派遣またはアルバイトを中心に雇用する中小警備会社があります。
総合警備保障会社で日本のトップはセコム(株)です。前身は日本警備保障という会社で、これはあの有名なテレビドラマ「ザ・ガードマン」のモデルとされています。7人の警備員が全国、ときには世界を飛び回り、まるで秘密諜報員のような活躍をするドラマでした。もちろん
全てがフィクション
であり、実際にはありえない話ばかりです。
警備業法には以下のとおり業務内容が規定されています。
1号業務: オフィスビルや銀行や病院等、大型施設内での盗難や犯罪や事故防止の警備。
2号業務: 道路工事や建築現場、または祭や各種イベント、または施設駐車場における交通誘導。
3号業務: 現金や貴金属、または美術品などの運搬。
4号業務: 要人(民間人)の身辺警備
中小警備会社がメインに担当しているのは1号や2号業務で、総合警備保障会社は3号や4号業務がメインとなります。また、1号業務は「常駐警備」と呼ばれ、場合によってはテレビモニターを監視しているだけの実に楽な仕事です。一方、2号業務は俗に「立ちんぼう」とも呼ばれ、特に真夏にアスファルトは過酷さを極めます。
警備員、ガードマンになるには
総合警備保障会社の場合、4年制大学の新規採用が基本で、中途採用は稀のようです。民間企業ですが、警察組織のように縦割(年功序列)を重視しているのではないでしょうか。
1号または2号業務を行う中小警備会社においては学歴や年齢は不問です。なお、国家資格である警備業務検定の級を取得しておけば常駐警備の仕事に採用されやすいでしょう。
警備員、ガードマンの収入
総合警備保障会社の場合、平均年収は400万円。中小警備会社の場合は日当が平均7000円(夜勤9000円)で、年収にしたら200万円ほどです。
警備員、ガードマン関連ページ
- 消防官(消防士)
- 仕事の範囲は火災の消火活動だけに留まらず、建物の防災安全検査やガソリン関連施設等の危険物許可、またはそれら施設における危険物取扱者の指導や批難訓練の指導も行います。
- 警察官
- 警察官の勤務形態は、一般公務員と同じ勤務(週休2日)と3交代勤務制(日勤、当番、非番)があります。また、国家公務員(警察庁所属の警察官)と地方公務員(一般の警察官)という区別もあります。
- 白バイ隊員
- 白い特殊車両のオートバイに乗り、交通違反車を摘発し取り締まる白バイ隊員は実にかっこいいものです。男の子なら一度は夢見る職業ではないでしょうか。
- 刑事
- 刑事ほどドラマに登場する回数の多い職業も珍しいのではないでしょうか。それほどドラマ性にあふれた魅力的な職業なのです。しかし実際の刑事の仕事は実に地味で根気のいるものです
- SP(セキュリティポリス)
- アメリカ合衆国大統領の身辺警備をするのはシークレットサービスであるのに対し、我が国において内閣総理大臣および政府要人(参議院議長、衆議院議長、国賓)の身辺警備を担当する部隊はSP(セキュリティポリス)と呼ばれます
- 自衛官(自衛隊員)
- 自衛隊にはご存じのとおり陸海空とあり、それぞれで業務内容は大きく異なります。しかし業務の目的は同じあり、それは国の安全と平和を守ることです
- (自衛隊)戦闘機パイロット
- 戦闘機パイロットの仕事は毎日が命がけです。その点では消防官や警察官も同じですが、リスクの高さでは比較になりません。
- 海上保安官
- 海上保安官は国土交通省に属する海上保安庁の管轄であり、内閣府に属する警察庁や防衛省に属する海上自衛隊とは全く別の組織になります。