海上保安官の仕事
映画「海猿」で一躍有名になった海上保安官。「海猿」はもともと週刊ヤングサンデーに連載されていた漫画でしたが、NHKがテレビ映画化して高視聴率だったことをきかっけに映画化され、興業成績70億円を超える日本映画では稀にみる大ヒットとなりました。
この映画がブレイクしたことにより、それまで全く影に隠れていた海の警察官に多くの新人応募があったことは想像に難くありません。
なお、「海猿」の主人公が所属する「特殊救難隊」という部隊はフィクションであり、実際には存在しません。また、海上保安官は国土交通省に属する海上保安庁の管轄であり、内閣府に属する警察庁や防衛省に属する海上自衛隊とは全く別の組織になります。
海上保安官の仕事は大きく3つに分類されます。
1.海の犯罪(密輸、密航、海賊、不法操業など)の取り締まり、そして海難事故の捜索と救助。
2.船舶を安全に航海させるための水路図誌刊行、そして海底の地形や海流などを調査する海洋開発。
3.灯台やブイなどの建設または管理を行う航路標識業務。
海上保安官になるには
高等学校、大学、短大
↓ ↓
海上保安学校 ※1〜2年 海上保安大学校 ※4年
↓ ↓
海上保安官(実働部隊) 海上保安官(幹部候補生)
海上保安学校または海上保安大学校に合格した時点で国家公務員となります。したがって入学試験は国家公務員試験ということになり、学生の身でありながら月給(約12万円)やボーナスの支給を受けることができます。なお、どちらも全寮制となっています。
海上保安官の収入
海上保安官の平均年収は800万円。これは同じ公安業務である警察官と同じ公務員給与規定によるものです。
海上保安官関連ページ
- 消防官(消防士)
- 仕事の範囲は火災の消火活動だけに留まらず、建物の防災安全検査やガソリン関連施設等の危険物許可、またはそれら施設における危険物取扱者の指導や批難訓練の指導も行います。
- 警察官
- 警察官の勤務形態は、一般公務員と同じ勤務(週休2日)と3交代勤務制(日勤、当番、非番)があります。また、国家公務員(警察庁所属の警察官)と地方公務員(一般の警察官)という区別もあります。
- 白バイ隊員
- 白い特殊車両のオートバイに乗り、交通違反車を摘発し取り締まる白バイ隊員は実にかっこいいものです。男の子なら一度は夢見る職業ではないでしょうか。
- 刑事
- 刑事ほどドラマに登場する回数の多い職業も珍しいのではないでしょうか。それほどドラマ性にあふれた魅力的な職業なのです。しかし実際の刑事の仕事は実に地味で根気のいるものです
- SP(セキュリティポリス)
- アメリカ合衆国大統領の身辺警備をするのはシークレットサービスであるのに対し、我が国において内閣総理大臣および政府要人(参議院議長、衆議院議長、国賓)の身辺警備を担当する部隊はSP(セキュリティポリス)と呼ばれます
- 自衛官(自衛隊員)
- 自衛隊にはご存じのとおり陸海空とあり、それぞれで業務内容は大きく異なります。しかし業務の目的は同じあり、それは国の安全と平和を守ることです
- (自衛隊)戦闘機パイロット
- 戦闘機パイロットの仕事は毎日が命がけです。その点では消防官や警察官も同じですが、リスクの高さでは比較になりません。
- 警備員、ガードマン
- 会社形態としては大別して、基本的に新卒採用しかしない総合警備保障会社と、日雇いや派遣またはアルバイトを中心に雇用する中小警備会社があります。