トラック運転手の仕事
トラック運転手、特に長距離を走るトラックの運転手になる動機で最も多いのは「人間関係に嫌気がさした」というもの。つまり、ほとんどの人が転職組なのです。上司のご機嫌伺いに一生懸命、そして夜遅くまでサービス残業させられて月の手取りは20万円。こんな仕事やってられるか!となるのでしょう。そんな人にとって、やったらやった分だけ稼ぐことができるトラック運転手は魅力的。とにかく体力勝負の世界ですが、もうこんりんざい上司の顔色など気にすることはありません。
トラック運転手の仕事はトラックの運転。長距離の場合は3時間置きに15分ほどの休憩を挟みますが、それでも
想像以上にキツい。 ( ̄、 ̄;)ゞ フー
特に信号や交差点の多い一般道路を走るのは精神的にも肉体的にも体力を消耗します。500キロの高速道路を走るよりも50キロの一般道路を走る方が疲れるそうです。しかし一番キツい仕事は、実は荷物の積み降ろし作業です。段ボール箱の積み入れで2時間。これでは腰を痛めるのが普通です。長距離トラックでもトレーラー式のものがありますが、こちらはフォークリフトなど機械で荷物を出し入れすることが多いです。ただし機械を使うとなると人間関係が発生しますので、それを嫌ってあくまでも単独の仕事にこだわる人もいるとか。
居眠り運転防止のため二人ドライバー制にしている会社がありますが、一匹オオカミが好きなこの業界の人には不評です。ひとたびトラックで出発すれば5日ほどは相棒とべったりですので、その理由は想像に難しくありません。
トラックには中型(3トン以上)と大型(6.5トン以上)がありますが、いわゆる「トラック運転手」のイメージは大型トラックの運転手であって、しかも長距離トラック運転手です。昔、「トラック野郎」という映画がヒットしたことでトラック運転手という職業はスポットを浴びました。ちょっとブラックな世界観が任侠もの大好きな日本人に受けたのでしょう。近年では大手企業もこの業界に参入していますので映画のような縄張り意識や親分子分といったシキタリはなくなりました。しかしそれでもこの業種に集まってくるのは普通の平穏な生活をよしとする人たちではないようです。
トラック運転手になるには
長距離トラックの場合、大型自動車免許は必須。普通免許を3年以上所持していれば自動車教習所で取得できます。
運送会社の採用試験では経験が重要視されます。なお、一部の大手でないかぎり学歴は不問です。最初からいきなり超距離トラック運転手になるのは無理だと思ってください。
アルバイトでもいいいので、3トントラック(中型)で近場を配送する仕事から始めましょう。まずはトラック運転手としての経験を作り、それから狙った運送会社の採用試験に望みます。
トラック運転手の収入
拠点から日帰り配送するトラック運転手で年収平均350万円ほど。数日かけて往復配送する長距離トラックの場合、頑張りしだいで年収700万円はいきます。出発したら24時間勤務に近いので、どれだけ自分を追い込み、かつ体調管理できるかにかかっています。
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