MR(医薬情報担当者)の仕事
MRとはMedical Representative(医薬情報担当者)の略称で、医薬品メーカーの営業担当者を指します。なお、以前はプロパーと呼ばれていました。
医師や薬剤師や看護師に自社が開発した新薬を宣伝して、実際にその医療機関で使ってもらうのが仕事となります。そのためには自社製品に関するあらゆる情報を即座に回答できるよう毎日の勉強が欠かせません。また逆に医療現場の情報を医療スタッフから仕入れ、自社にその詳細を報告する任務も重要です。
一般的に営業の仕事というのは接待が付きものですが、MRもその例外ではありません。連日連夜のごとく医師や薬剤師を接待して回り、二日酔いが醒めないまま仕事を続けるという状況が普通にあります。夜は料亭に昼はゴルフ、芸達者で
遊び上手な人ほど営業成績が良い ヽ(~〜~ )ノ ハテ?
ようです。それもコミュニケーション能力の一つであり、会社や医療現場だけがその能力を発揮するところではないのです。一方で、これがストレスとなって離職する人が多いのも現状としてあります。
国内におけるジェネリック(特許期間の経過により他社製造販売が解禁されたもの)の普及とともに各製薬会社の利益は減少傾向にあります。とはいえ、医療業界は景気に左右されませんので安定収入を保証されています。
MR(医薬情報担当者)になるには
高等学校
↓
大学 ※ 注1
↓
MR認定試験 ※ 注2
↓
製薬会社 採用試験
↓
MR
注1)学部は問いません。薬科大学や薬学部の場合は4年制と6年制(薬剤師資格取得)がありますが、6年制に行ってまでMRになる価値は疑問です。MRとしての経験を積んでから将来的に薬剤師になるという計画であればそれでもいいでしょう。
注2)MR認定資格(民間で運営)は必須ではありませんが、持っていた方が会社の採用試験や医療現場で有利です。
MR(医薬情報担当者)の収入
年収は国内の会社で平均600万円、外資系の場合は800万円です。外資系ではさらにマイホーム建設費用の8割を負担してくれるというサービスを行う会社もあります。
薬剤師の年収は700万円で頭打ちになるのに対し、MRの年収は勤務年数とともに上がっていきます(50代で1000万円以上)。しかしながら薬剤師には転勤や接待のストレスがないとか、産休後の職場復帰がしやすいといった利点が多くあります。
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