議員（政治家）秘書

政治家とは政治、つまり市民または国民が安心して暮らせる社会の実現のための法律を作ったり審議したりするのがメインの仕事ですが、実際には時期選挙に勝つための、いわゆる選挙活動に追われる毎日です。そんな彼らの雑務を担うのが議員秘書であり、秘書なくしては政治家本来の仕事はできないのが現状です。

また、選挙で当選すれば誰でもその日から政治家になれるわけであり、そんな新人議員がいきなり政治家としてのパフォーマンスを発揮するにはマネージャー兼アドバイザーが必要となります。その任務を担うのもまた秘書の役目であり、国会議員の場合には公設政策担当秘書と呼ばれています。

一方で、

議員秘書は政治家の予備軍

でもあります。歴史を見れば明らかで、有名な政治家の秘書をしていた人がその議員の地盤を引き継いで選挙に当選するケースは多々あります。

秘書になるのに学歴や資格は必要なく、また年齢制限もありません。議員事務所の行う採用試験（面接）に受かればいいでけですが、ほとんどは政治家本人の身内から選ばれるようです。そういうわけで、採用試験対策としては選挙活動の応援が一番効果的かもしれません。

国会議員には公設政策担当秘書という知恵袋的な秘書が１人つきますが、これになるには政策担当秘書資試験という国家試験に合格しなければいけません。しかし実際にこの難関試験に合格して公設政策担当秘書の地位にいる人は１割ほどといわれています。実は１０年以上の国会議員秘書としての経験があれば公設政策担当秘書になれるからです。上記のとおり議員の家族が秘書になるケースが多く、その場合は秘書経験１０年というのは普通にあることでしょう。

一般の秘書（雑用係り）の場合、年収平均は４００万円とけっして高くありません。政策アドバイスやスケジュール管理など高度な仕事をこなす秘書（公設政策担当秘書）になれば年収は８００万円以上です。

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