サーフィン・インストラクターの仕事
海のレジャーに関するインストラクター業として、スキューバダイビング以外に思いつくのがサーフィン・インストラクターではないでしょうか。今では全国のサーフショップでサーフィンスクールをやっていますので、各店舗には必ずインストラクターがいます。
日本においてはまだ権威あるインストラクター教育機関はありません。そこがスキューバダイビングと決定的に違うところであり、特別な研修を受けたり
資格を持っているインストラクターはあまりいない
のが現状です。NSAやISA日本支部が独自に研修や資格発行を行っていますが、現段階では認知度が低く強制力もありません。したがってスクールの内容は各ショップでマチマチ。ほとんどのインストラクターは思い思いのスクールを行っており、中には見よう見まねでやってる人も少なからずいます。
サーフィンが日本で大ブームとなった1980年代にはまだサーフィンスクールというものはなく、サーフィンという遊びはかなり敷居の高いものでした。したがって海や街で見かけるサーファーらしき人の多くはいわゆる「丘サーファー」だったのです。ところがバブル景気が崩壊すると、サーフィン業界もビジネスを上手にやっていかないと生き残っていけなくなりました。そんな中でショップ収益の主役になっていったのがスクールビジネスです。
サーフィン・インストラクターになるには
ほとんどのインストラクターはサーフショップのオーナーやスタッフです。特に受講しなければいけない研修もありません。ショップにスタッフとして採用されれば、その日からインストラクターです。
NSAやISAの資格を持っていればショップにスタッフとして採用されやすいということはあります。またISA資格の方は世界基準のため、海外勤務で役立ちます。
NSAやISA日本支部では独自の研修や資格を発行しています。NSA(日本アマチュア・サーフィン連盟)ではNSA3級以上を持っている人を対象に研修を行い、インストラクター資格を授与しています。研修費用は8000円、年会費も3000円と安いです。一方、ISA(世界サーフィン連盟)の研修は3日間の合宿で17万円、年会費も3万円と高額です。ただし、こちらは誰でも受講できます。
サーフィン・インストラクターの収入
報酬は各サーフショップでマチマチですが、たとえば1回(3時間)のスクールをやって3000円×人数といったケース。もちろん夏場が稼ぎ時で、逆に冬場は収入が激減します。また、地域によって収入の差が極端にあります。
有名なプロサーファーになれば、プロ引退後にスクール開業が可能です。インターネットや雑誌で生徒を集め、あとは海に現地集合。スクール会場(海)は使用料が基本的にタダですので全て収入になります。千葉や湘南であればスクールだけで生活可能でしょう。
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