スキューバダイビング・インストラクターの仕事
スキューバダイビング・インストラクターという職業は、
華やかに見えて実はかなり過酷
です。スクールやツアーのお客さんには「先生」と呼ばれてチヤホヤされますが、たび重なる潜水で体は確実に傷んでいきます。しかも安いギャランティー(給料)ですから「海の3K労働」とも呼ばれます。
スキューバダイビングはマリンスポーツの代表ですが、スポーツというよりもレジャーと呼んだ方がいいくらい誰でも気軽に楽しめるようになりました。その理由は機材を含むスキューバダイビング用品の進歩、そしてインストラクター教育が徹底されていることにあります。世界にはたくさんのスキューバダイビング指導団体がありますが、日本ではPADI(Professional Association of Diving Instructors)が最も有名です。一般の人はPADIが発行する免許証(Cカード)を取得し、インストラクター引率を条件にスキューバダイビングを楽しむことができるのです。
スキューバダイビング・インストラクターになるには
スキューバダイビングのインストラクターは人の命を預かる責任重大な仕事です。エアロビクスや水泳のインストラクターにも同じことはいえますが、基本的にこれらは屋内スポーツですので海という大自然で行うスキューバダイビングとはその責任感は比較になりません。そのためスキューバダイビング・インストラクターの資格を取得するのは簡単ではありません。
まずはOW(オープンウォーター)という資格を取得しましょう。OWとはインストラクターの引率なしで海に潜ることができる資格ですので、自分の経験を増やすことができます。その次の段階としては、ショップのスクールやツアーのアシスタントとしてアルバイトをさせてもらいます。この段階でDM(ダイブマスター)の資格を取っておくと雇ってもらいやすいです。
インストラクター見習いをしながらインストラクター資格を取るのが一般的です。
スキューバダイビング・インストラクターの収入
スキューバダイビングのインストラクターになってもアルバイト勤務がほとんどです。正社員の仕事はまずないでしょう。時給は1000円にも満たないので月収15万円、年収にすれば200万円にも届きません。
アルバイトが嫌なら自分で開業するしかないのですが、開業場所が問題です。沖縄など国内の有名どころはローカルの勢力争いが激しすぎます。やっていけるのはよほどのコネがある人だけのようです。であればサイパンなど海外を検討するしかないでしょう。
スキューバダイビング・インストラクター関連ページ
- スポーツジム・インストラクター
- 一般にはスポーツインストラクターといい、就職先にはスポーツジムやスポーツセンターだけでなく、障害者施設や老人ホームなどもあります。
- サーフィン・インストラクター
- 海のレジャーに関するインストラクター業として、スキューバダイビング以外に思いつくのがサーフィン・インストラクターではないでしょうか。今では全国のサーフショップでサーフィンスクールをやっていますので、各店舗には必ずインストラクターがいます。