スポーツジム・インストラクターの仕事
一般にはスポーツインストラクターといい、就職先にはスポーツジムやスポーツセンターだけでなく、障害者施設や老人ホームなどもあります。仕事の内容は各職場によってバリエーションが異なりますが、どこでも共通なのは施設内トレーニングマシンを使った運動の指導です。
施設利用者ひとりひとりに対してトレーニングメニューを作り、きめ細かいサービスをするのが普通になっています。その他にもヨガやエアロビクス、水泳や水中エアロビなど自分の得意な分野でインストラクターを務めます。また、トレッキングやスキーなどアウトドアものを定期的に企画して参加者を引率します。
指導する対象者は中高年が8割以上といわれます。特に地方ではその傾向は高く、20代〜30代のスポーツジム会員はほとんどいません。その理由としては少子高齢化で中高年が増えていることもありますが、老後の健康に対する価値観が昔より格段に上がっていることが考えられます。一方で若い人たちはスポーツジムに通う時間もお金もない、といったワーキングプアの状況にあるからです。
スポーツジム・インストラクターになるには
高等学校、大学、専門学校
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スポーツ施設の採用試験
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インストラクター研修
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スポーツインストラクター
最も多いのは、大学や専門学校で体育やスポーツ関連を専攻している人です。また、在学中に就職に有利な資格(健康運動指導師、トレーニング指導師、栄養管理師)を取得する人もいます。
採用試験で重視されるのは学歴や資格よりも前向きな性格(健康的で明るい)です。あとは学生時代にやっていた、または現在やっているスポーツの継続年数や入賞経歴。エアロビクスや水泳で全国レベルの実績を残していれば最も有望でしょう。
スポーツジム・インストラクターの収入
最初から正社員で採用するところはないでしょう。契約社員や非正規社員として入り、実績を認められれば正社員になれます。初任給は平均で20万円ほど。ボーナスは出ないので年収は250万円以下といったところ。正社員でも平均年収は350万円ほどです。
ここでいう実績とは、ジム会員の人気投票によるところが大です。つまり
インストラクターは人気者でなければならない
のです。多くの会員から支持を受けているインストラクターはスポーツ施設にとって宝です。他の施設に取られないように正社員として契約を結びたくなるのは当然のなりゆきなのです。カリスマ的なインストラクター(エアロビクス、ヨガなど)になれば、フリー(時給1万円〜2万円)として独立して年収800万円もあります。
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