スチュワーデス(客室乗務員)の仕事
スチュワーデス、客室乗務員、キャビンアテンダント(CA)、フライトアテンダント...これほど多くの呼ばれ方がある職業も珍しい。昔は「スチュワーデス」しかありませんでしたが、女性蔑視排除をきっかけにたくさんの呼称が外国から入ってきました。それと時を同じくして「スチュワーデス」という職業は、もうかつての「夢の職業」ではなくなってしまいました。女性がなりたい職業ナンバーワン、男性が憧れる女性像ナンバーワン...そんな時代は時は昔となりました。
スチュワーデスが客室乗務員(キャビンアテンダントまたはフライトアテンダント)になったとき、それが夢の職業の終わりでした。けっして高くない給料、それにしては危険でキツすぎる仕事。客室乗務員という職業は、いまや
華やかな3K労働 ( ̄Д ̄;;
といえるでしょう。
容姿端麗で語学が堪能、そして接客マナーのプロフェッショナル。以前はこれら全てがこの職業に求められてきました。それゆえに世の男性にとってスチュワーデスは「高嶺の花」の象徴でしたし、スチュワーデスと結婚できるのは芸能人やプロ野球選手と相場は決まっていたものです。しかしスチュワーデスが「客室乗務員」と呼ばれる時代になると、各航空会社の態度は一変。合理化を全面に打ち出し、とにかく安い給料で働いてくれる人を求め出したのです。そうなると真っ先に採用条件から外れるのが「容姿端麗」という条件です。
スチュワーデスといえば
美人であることが絶対条件だった
はずなのに、その絶対条件が最初に切り捨てられたのです。
スチュワーデス(客室乗務員)になるには
大学、短大、専門学校
↓
航空会社の採用試験
↓
客室乗務員 ※契約社員(3年〜4年)
↓
客室乗務員 ※正社員
短大や専門学校から採用試験に受かる人は稀です。4年制大学で英語を専攻し、エアラインスクールで試験対策をするのが一般的です。夢の職業ではなくなったものの、それに代わる華やかな職業が他にない現状からか今でも航空会社の採用試験は狭き門のようです。
スチュワーデス(客室乗務員)の収入
就職先としては国内航空会社(JAL、ANAなど)、外国航空会社、客室乗務員派遣会社の3つがあります。航空会社に採用された場合でも最初の数年は契約社員ですので、時給2000円前後の報酬となります。年収にすれは平均で350万円ほど。成績が認められて正社員に昇格できれば大手航空会社で年収は800万円以上になるようです。
派遣会社の場合、時給は1500円前後。しかも仕事が入らなければ収入はありません。同じ客室乗務員という職業でありながら、これほど収入に
格差が激しい職業
は他にはありません。これは「華やかな職業」が持つ宿命なのでしょう。